エコーは超音波を振動に当て、返ってくる音波を受信することで心臓の動きを可視化させる検査のこと。
エコーのメリットは何といっても非侵襲性と簡便さ、そして動的さ。
放射線を使用しないので被曝しないし、簡単に撮影できる。
また、画像を経時的に見る事が可能な点がなによりメリットだと感じた。
デメリットとして、エコーの解読は本当に難しいので、解剖学的構造が分かっていないと目的の画像まで到達できなかったりと、技量がとにかく必要となっている。
エコーの原理
前述の通り、エコー画像は生体内に超音波を発し、その反射の程度を可視化させた媒体である。
周波数が高いほど浅い部分の画質は向上するが、深部まで届かない。
周波数が低いと深部まで観察できるが、浅部の画質は低下する。
従って、目的の部位に合わせて周波数を設定する必要がある。
エコーの準備
エコーは3種類あり、腹部用のエコーと心臓用のエコーを頻用している。
エコーの画像調整の因子として
gain;画像の明るさ
focus;観察したい部位の深さに適した周波数にする
Dynamic range;メリハリ
が挙げられる。
エコーには片側に突起がついており、左右がある。
突起がついた面を患者の左側・尾側(3時〜6時)の方向にしてあてることで、画面上でCTと同じ向きで描出する事ができる。
(画面上でマークが右側にくるので、右側が患者の左側・尾側になる。)
ゼリー
エコーのプローブと観察物の間に空気があると超音波が観察物に波及できないため、その隙間をゼリーで埋める必要がある。
エコーをすると患者さんの体表にエコーが付着して衣類を汚す事があるので、タオルなどで保護する。
また、エコー後は温かいタオルで患者さんとプローブに付着したゼリーを拭き取る必要がある。
エコーの位置
右利きの場合、プローブを右手で持ち、左手で本体を操作する。
従って、エコー本体とDrは患者さんの右側に立つ事が望ましい。